2008年11月12日
海外ミステリー
海外ミステリー好きなのですが、このポール・リンゼイの『FBI捜査官シリーズ』がダントツで、もう何度も読み返しています(^_^;
15年も前の出版ですが、当時パトリシア・コーンウェルの『検死官』シリーズを読んでいて、他におもしろそうなのないかな?と思って本屋に行ったら、『目撃』の帯に『P.コーンウェル激賞』と書いてあったので手に取りました。
海外ミステリーのおもしろいところは、犯罪の種類や状況によって管轄の捜査機関が分かれていて、たとえばアメリカなら州警察、州をまたぐ犯罪ならFBI、政治犯や国際犯罪だとCIAやシークレットサービス、火災が絡むとATF、そのほかにも『24』で出てきたCTUや『4400』のNTACなどがあり、それぞれのスペシャリストが時には協力し、時には縄張り争いをしたりといった展開があったり、スケールのデカイ犯罪やユニークな捜査方法なども、『アメリカならアリかも?』といった感じになったりするところでしょうか。
出てくる会話もウィット&皮肉が効いてい日本の捜査の現場ではまずあり得ないだろ的なジョークが交わされていても、それがフツーなんだと思えてきます。
P.リンゼイが『目撃』『宿敵』を出したときはまだ現役のFBI捜査官であった点が、捜査方法や会話に真実味を持たせています。
日本でもそうなのかもしれませんが、捜査機関でも官僚的になっていて、現場のわからない『キャリア』が捜査の足手まといになったりジャマをしてきます。
真剣に事件を解決したい捜査官は、時にはルールを無視し危険を厭わないため、ルール第一の上司は事件の解決よりも主人公の『マイク・デヴリン』をクビにする材料を探しているのが仕事のような有様です。
そんな上司の手をかいくぐり、あくまでも正義を貫いて事件の真相に迫っていくという話が、見事に描かれている本です。
BOOK OFFにもほぼ置いてあると思うので、興味がある方はどうぞ(*^^)v
- by
- at 17:59
comments
こんばんは。
PC画面は見るけれど、そういえば本を読むなんて、とんとご無沙汰です。
私は女性が主人公の歴史ものが好きで「天障院篤姫」は何度も読みました。大河ドラマになって嬉しかったです。
読書の秋、はもうすぐ終わりそうですが何か1冊読んでみよう(^^)
たぶん1ページ目で眠るでしょう…。
>いづみや女将さん
私も歴史物読みます。
池波正太郎の『鬼平犯科帳』『藤枝梅安』などは、さいとうたかをが漫画化していてそっちも読んだりします(^^)
>たぶん1ページ目で眠るでしょう…。
睡眠導入剤としての本の活用法ですね(^_^;
私は活字中毒なのか、カバンに常に本が入っていて、寝るときも何か読んでるとすぐに眠くなります(*^^)v
ただ、完結の部分にきたりすると全く寝れなくなったりして、焦ることもあります(¨;)
ここ最近は、ビジネス本ばかり読んでいるので、なかなか小説を読む機会がなくなっています(_TдT)
海外作品は、翻訳をする人によって、だいぶ変わると聞きますが、この作品もいろんな方に翻訳されているんでしょうか?
私の場合は、村上春樹さんばっかりですね。
あの『ノルウェイの森』が映画化される事になり非常に楽しみにしている私です(^ー^* )♪
公開は、当分先ですけどね。。。
>くるまる【84】さん
>ここ最近は、ビジネス本ばかり読んでいるので・・・
仕事熱心ですね(^^)
私もかつてビジネス書読んでたときがあるのですが、新自由主義に賛成できなくなってから関心が環境とか福祉の方へいっちゃいました(^_^;
小説は、政治的色合いや方向性があまりなく楽に読めるので好きです。
>いろんな方に翻訳されているんでしょうか?
多分笹野洋子さんだけだと思いますよ。
>私の場合は、村上春樹さんばっかりですね。
ウチの兄弟がほとんど持っていて、おもしろいって聞くんですが、まだ読んでませんでした(-_-;)
今度読んでみますね(^_^;